
暗号資産の値動きが気になって、仕事中もチャートを見てしまう。
そんな経験がある方にとって、「暗号資産に関わる成長」を取り込みつつ、運用を仕組み化したいというニーズは自然なものです。
一方で、「結局ビットコインと同じように乱高下するのでは」という不安も残りやすいと思われます。
そこで注目されているのが、暗号資産そのものではなく、関連企業の株式に投資するという発想の投資信託です。
本記事では、暗号資産関連株式ファンド(愛称:シークレット・コード)の基本情報と、向き・不向き、そして忙しい会社員や事業主の方が「相場に振り回されない」ための使い方を、【AIクリプト】編集長として中立的に整理します。
- ✅ 暗号資産関連株式ファンド(愛称:シークレット・コード)の仕組みと投資対象
- ✅ NISAで買える理由と、価格変動が大きくなりやすいポイント
- ✅ 忙しい人が「見ない運用」に近づける、現実的な取り入れ方
「シークレット・コード」は暗号資産ではなく関連株に投資する選択肢です

暗号資産関連株式ファンド(愛称:シークレット・コード)は、名称に「暗号資産」と入っていますが、暗号資産そのものに直接投資しないとされています。
投資対象は、暗号資産関連ビジネスを行う企業の株式で、世界の取引所に上場する銘柄を中心に組み入れる方針です。
そのため、暗号資産の価格に完全連動する商品ではない一方で、暗号資産市場の盛り上がりの影響を受けやすいテーマ型ファンドと考えられます。
また、株式型の投資信託であることから、NISAの成長投資枠の対象として取り扱われている点も特徴です。
なぜ「暗号資産を買わないのに」値動きが大きくなり得るのか

暗号資産市場のサイクルが、関連企業の業績期待に波及しやすいからです
暗号資産関連株は、取引高の増減、マイニング収益性、カストディや決済の利用増など、暗号資産市場の環境変化が業績期待に反映されやすいと言われています。
その結果、株式であってもテーマとしてのボラティリティが高くなりやすい点は理解しておく必要があります。
特に強気相場では資金流入が起きやすい一方で、逆回転すると「株式側」も急落し得るのがテーマ型の難しさです。
「暗号資産そのものではないから安全」と決めつけず、暗号資産の温度感に影響される株式テーマとして捉えるのが現実的です。
グローバル株式かつ為替ヘッジなしが、変動要因を増やすからです
本ファンドはグローバル株式型のアクティブファンドとされ、原則として為替ヘッジを行わない方針とされています。
つまり、株価変動に加えて為替変動の影響も受けます。
円安局面では追い風になり得ますが、円高局面では基準価額の重しになる可能性があります。
暗号資産テーマの変動に、為替という別の変数が加わる点は、「思ったより値動きが荒い」体験につながりやすいと考えられます。
アクティブ運用とコストが「長期の成績」に影響するからです
本ファンドはアクティブ運用型で、組入銘柄数は30〜60銘柄程度を目安とする説明が見られます。
個別企業を調査するボトムアップ・リサーチを用いるとされ、インデックスとは異なるリターンを狙う設計です。
一方で、信託報酬は年率2.013%(税込)とされ、低コストのインデックスファンドより負担が大きい水準です。
テーマが当たる局面では目立ちやすい反面、横ばい局面ではコストが効きやすいため、「いつ、どれくらいの比率で持つか」が重要になります。
数字で見るときに押さえたいポイント(2026年6月中旬時点の目安)
基準価額は15,000円台半ば、純資産は約300億円規模とされています
公開情報ベースでは、2026年6月中旬時点の基準価額は15,000円台半ばで推移している情報が見られます。
この水準は参照日が異なる複数サイトで近い値が確認されており、設定来で上昇している局面だった可能性があります。
純資産総額は、同時期の複数の掲載情報でおおむね約286億円〜305億円程度とされ、設定から1年未満で約300億円規模まで成長していると読み取れます。
ただし、これらは基準日によって変動するため、購入前には販売会社の画面で最新の数値を確認し、「いつの数字か」を揃えて比較するのが安全です。
設定日と信託期間は「長期前提」ですが、テーマは循環します
設定日は2025年7月31日とされています。
信託期間は2046年7月10日までとされ、制度上は長期運用を前提とした設計です。
一方で、暗号資産関連のテーマは循環しやすく、短期の熱狂と冷却が起きやすい領域です。
長期ファンドであることと、短期で値動きが大きくなり得ることは両立するため、保有期間と資金性格を合わせる必要があります。
忙しい人ほど「買い方の設計」で成否が分かれます
具体例1:コア資産と切り分け、サテライトとして上限を決めます
多くの会社員や事業主の方は、本業が忙しいほど「相場の刺激」に弱くなりがちです。
そこで、全資産の中でコア(低コストの分散資産)と、サテライト(テーマ投資)を分ける考え方が有効です。
シークレット・コードのようなテーマ型は、サテライト枠で上限比率を先に決めると、下落局面でも判断がブレにくくなります。
結果として、「気になるけど、生活は乱さない」距離感を作りやすくなります。
具体例2:積立は「頻度」よりも「継続条件」をルール化します
積立は価格を平準化する効果が期待されますが、テーマ型では上昇局面で積立額を増やし、下落局面で止めてしまう行動が起きやすいです。
これは行動ファイナンスでいう損失回避性が働くためと説明されます。
対策としては、「下落したら止める」ではなく「○%下落しても継続」のように、継続条件を先に決めることが現実的です。
ルールがあると、相場の情報量に睡眠を削られにくい運用に近づきます。
具体例3:スポット購入は「分割」と「再現性」を優先します
暗号資産関連はニュースで急騰しやすく、「今買わないと置いていかれる」と感じやすいテーマです。
ただし、その衝動はFOMO(取り残される恐怖)として知られています。
スポット購入をする場合は、一括ではなく2〜4回などに分割し、購入条件をメモに残すと再現性が上がります。
「なぜ買ったか」が残ると、下落時の狼狽売りを減らしやすいと考えられます。
(暗号資産の現物で何度も高値掴みと狼狽売りを繰り返し、寝る前も相場が気になってしまいます。NISAで買えるシークレット・コードなら、少しは落ち着いて運用できますか。)
結論として、NISAで買えること自体が値動きを小さくするわけではありません。
ただし、投資信託は注文の仕組み上、24時間張り付いて売買しにくい面があり、「衝動の回数を減らす」という意味では助けになる可能性があります。
私が多く相談を受けてきた中で効果が出やすかったのは、「買う金額」ではなく「見ない仕組み」を先に作ることです。
具体的には、サテライト枠の上限を決め、積立の継続条件を文章で残し、評価額のチェックを月1回に固定するだけでも、睡眠への影響が小さくなりやすいです。
「買ってよいか」ではなく「どう持つか」で納得感が変わります
暗号資産関連株式ファンド(愛称:シークレット・コード)は、暗号資産そのものではなく関連株式に投資するという点が最大の特徴です。
その結果、NISA成長投資枠の対象になりやすい一方で、テーマ性・為替・株式市場の影響が重なり、価格変動リスクは高めになり得ると考えられます。
また、信託報酬が年率2.013%(税込)とされるため、長期で保有するほどコストの意味も大きくなります。
だからこそ、コア資産と切り分けた上で、比率上限、積立ルール、チェック頻度まで含めて「運用の設計」を行うことが重要です。
まずは「上限比率」と「確認頻度」を決めてから検討すると安心です
暗号資産テーマに惹かれるのは自然なことです。
一方で、忙しい方ほど、相場の刺激が生活の質を削るという問題が起きやすいと思われます。
検討の第一歩としては、購入の可否より先に、サテライト枠の上限比率と、評価額を見る頻度を決めてみてください。
そのうえで目論見書や最新の基準価額・純資産、手数料体系を確認し、自分のルールで買える状態になってから実行すると、後悔の確率は下げられると考えられます。




